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粉瘤(アテローム)の見分け方

[2025.06.08]

ニキビや脂肪腫との違い、放置リスクについても解説

福島県いわき市のすけがわクリニックでは粉瘤の日帰り手術を行っております。
皮膚腫瘍(できもの)の切除は、形成外科専門医による適切な診断、治療をおすすめします。

「皮膚にしこりのようなものができた」「痛みはないけど気になる…」そんなとき、真っ先に疑われるのが【粉瘤(ふんりゅう)】です。しかし、似たようなできものにはニキビや脂肪腫、イボなどもあり、自己判断が難しいケースもあります。

ここでは、粉瘤の特徴や他のできものとの違い、すけがわクリニックでの治療方法と注意点についてご説明いたします。

粉瘤とは?

皮膚の下にできた袋状の腫瘍の中に、皮脂や古い角質などがたまったものが粉瘤です。別名「表皮嚢腫(ひょうひのうしゅ)」とも呼ばれる良性の腫瘍で、自然に消えることはありません。

多くは背中や顔、首、耳の裏などに見られ、1〜2cm程度から5cm以上に大きくなることもあります。初期は痛みのないしこりですが、炎症を起こすと赤く腫れ、膿がたまって強い痛みを伴う場合もあります。

粉瘤の原因と好発部位

  • 毛穴の構造異常や傷、摩擦などがきっかけで袋状構造が皮下に形成されると考えられています。

  • また、外傷や手術後にできるケース、まれにウイルス感染によるものもあります。

粉瘤の特徴

1. 中央の黒い点:袋の入り口にあたる開口部が黒く見えることがあります
2. 触ると硬いしこり:徐々にドーム状に盛り上がり、コリコリとした感触
3. 臭いのある内容物:圧迫すると、チーズ様の悪臭のある内容物が出ることがあります
4. 炎症を起こすと赤く腫れる:感染すると痛み・熱感を伴うことも

粉瘤と似たできものの見分け方

病名 特徴
ニキビ 数mm程度、毛穴に一致、若年層に多く、炎症性。臭いはなし。
脂肪腫 ゴムのようにやわらかく、通常は無症状。炎症や臭いなし。
おでき(せつ) 赤く腫れて痛みがあり、膿をもつ。細菌感染による炎症性病変。
石灰化上皮腫 小児や若年者に多く、石のように硬いしこり。無症状が多い。
イボ(尋常性疣贅など) 表面がザラザラしており、ウイルスが原因。手足や顔に多発。
ガングリオン 手首などの関節近くにできるゼリー状のしこり。やわらかめ。

粉瘤の治療方法

粉瘤は手術で袋ごと完全に取り除くことが根本治療となります。内容物だけを押し出しても再発します。炎症が強い場合は、まず切開排膿を行い、腫れが引いてから摘出手術を行うこともあります。

治療の流れと経過

手術当日

  • 局所麻酔下で粉瘤を摘出します。

  • 手術後はガーゼ保護し、当日は安静に。

  • 翌日よりシャワー可。石けんで優しく洗浄してください。

術後3〜7日

  • 出血や滲出液が落ち着きます。

  • 通常、1週間ほどで抜糸を行います。

術後2〜4週

  • 傷は少しずつ柔らかくなり、赤みやしこりも時間と共に改善します。

術後の注意点

  • 飲酒・運動:翌日までは控えてください。再出血リスクがあります。

  • 入浴:当日は避け、翌日からシャワー可能。浴槽・温泉・プールは傷がふさがるまでは避けましょう。

起こりうるリスク

  • 傷跡が目立つ(ケロイド、肥厚性瘢痕を生じる)場合があります

  • 再発することがあります

  • ケロイド体質の方は追加治療が必要となる場合があります

粉瘤の治療費用(保険適用)

粉瘤の場所・大きさ 3割負担の目安(円)
非露出部 〜3cm未満 約3,800円
非露出部 3〜6cm未満 約9,600円
非露出部 6cm以上 約12,500円
露出部 〜2cm未満 約5,000円
露出部 2〜4cm未満 約11,000円
露出部 4cm以上 約15,000円

※別途、診察料、局所麻酔、薬代、病理検査料(約3,000円)などがかかります。

粉瘤が気になる方は、すけがわクリニックへ

粉瘤は放置しても自然に治ることはなく、炎症や再発のリスクがあります。また、他の腫瘍との鑑別も必要な場合があるため、医師による正確な診断と適切な治療が大切です。

当院では日帰り手術に対応しており、傷跡のケアも含めて丁寧なフォローを行っています。皮膚のできものが気になる方は、お気軽にご相談ください。

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